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モーグル型浸漬ノズル
溶鋼の流量制御では、特にスライドプレートによる絞り注入の場合、浸漬ノズル内管内に偏流が発生しやすくモールド内の溶鋼流動の不均一化を引き起こす傾向にあります。
この対策としては、内管に管状突起部を有する段差型浸漬ノズルが効果的であり、多くの連鋳機で実績を挙げています。
しかし、更なる改善のニーズがあるため、段差型浸漬ノズルを超える効果を発揮するノズル構造として、浸漬ノズルの内管に多数の球面状突起を設けた「モーグル(MOGUL)形状」を開発しました。(特許取得済)
特徴
- 通常の内管ストレート形状では、吐出流速分布が不均一で、マイナス流(吸い込み流)が発生する場合でも、モーグル突起を配設すると吐出孔流速分布が均一化され、吸込み流も無くなります。
- 吐出孔全体から平均的に流れが吐出することから、モールド短辺方向への吐出流の勢いが若干抑制されます。そのため、モールド短辺への衝突速度がやや小さく、モールド下方へ潜り込む流れが少なくなります。
- スライドプレートをモールド長辺に対し垂直に絞る場合、従来形状ではモールドの前後での偏流により気泡の浮上分布に偏りが生じやすいのに対し、モーグル形状では、前後の偏りがほとんど無く均一となります。
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